ケイくんに薦められて「ワールド・ダウンタウン」を見たためか――「赤い衝撃」は一時間押していたのでさすがに寝た――ダウンタウンが出てくるちょっと口にはできないかなりわやくちゃな夢に呆けているとエイチ大の学館が取り壊されるという不穏な電話で目が醒めた。メイルに記されていたURLに飛んでゆくとどうやら夢のつづきではない様子。ダブリュー大やティー大の件もまだ耳に新しいところだ。どの学校の関係者でもないがというより♪大学なーんてぇいぃったこともぉないのにー派(総員一名)なのだけれども図書館・学館・受験勉強が唯一(三つあるが)大学に抱いている幻想・夢・ファンタジーなもんだからうらさびしい。ましてや当事者・関係者の心痛や如何。



朝からのしょんぼりと猛暑のぐったりで寝てしまいたいような眼が冴えているような感じの入り交じったままひたすら部屋中を歩き回っていて大概そんなこんなで陽が暮れるのだが薬が切れているので反復運動に楔を打って病院へいく。駅に着き券売機に硬貨をいれようとすると脇にいた男が近づいてきて「四百六、七十円あります?」という。「いや」「四百六、七十円あります?」「いや」と正確に二回繰り返して男は一歩引いたので切符を買って入場。東京で物乞いなんて久方ぶりだ。しかし彼は「四百六、七十円」でどこへ行こうとしていたのだろう。



前回はなぜか処方されなかった頓服と便秘薬を追加してもらう。



帰りに池袋に出てジュンク堂とリブロでお買い物。かなり久しぶりの本屋であやうく帰りの電車賃が無くなりかねなくなる。今度はこっちが「百六、七十円あります?」とやらざるをえなくなるところだった。しかし最大の娯楽は本屋での買い物だ。まず外れがない。なにせ買うだけだったら中身は関係ないのだからまず外れっこないからだ。ただし外すと痛い。外れとは家に帰ったらその本を持っていたときだ。経済問題はとにもかくにも記憶力やら脳機能にまで懐疑的になる。でもいつだって懐疑はコギト得ると済む。ケ・セラ・セラ。なるようになる。いまちょっと言語能力とかの方面から脳機能に反省的になりました。



ひと月ぶりで饒舌になりすぎ。