寝る子強い子元気な子

また起きつづけの朝ヴィデオで『ザ・プラマー 恐怖の訪問者』を見る。頼んでもないのにやってきた配管工が、浴室でやりたい放題(ex.ギターで弾き語り)して、奥さん精神的危機に! 
「Invitathion」3月号の映画評で、松浦寿輝が『マスター・アンド・コマンド』についての文章のなかで「このニューロティックな心理スリラーは映画史上に屹立して燦然と輝くB級映画の傑作」と触れられてたのだが、いまこのような書き方がどこまで有効なのかなと思いながらも、新宿TSUTAYAではしばらく貸し出しされていたし、現に自分もこうやって見たわけで、それなりの波及効果はあるのだなと思ったけれども、なんだかなあという感も否めない。
その「なんだかなあ」感は別に松浦文にだけ向かってるわけでなく、それを読んでヴィデオを見ている自分にも向かっていて、おまけに部屋ものニューロティックってことで『テナント』とか思い出したりして、そんな上の空で見てるんだか見てないんだか……。集中できないなあ。

昨日返却しようと鞄にヴィデオを突っ込んであったのだが、寒さのためすっかり忘れて地下鉄で帰ってきてしまったので、今日は返しにいかなきゃとコートを羽織って出かけようとしたら、めまいがして蒲団に崩れ落ちる。気がついたら陽は暮れ、パンをホット・ミルクで流し込んだらまた気を失う。ふたたび気づいたら中居くんが眉間にしわを寄せていた。

それでもしばらく動けず、夜半過ぎに家の仕事の書類書き。仕上げてホット・ミルクと「TVブロス」で床に就く。