『アール・オー』撮影8日目。
先週の木金に引き続き大ホールの撮影から。まずはベース音を録らせてもらう。バック・ステージに置かれている音響機材や照明機材などを撮ったあと、客席上の回廊へ。天体望遠鏡と見まごうばかりのピンスポをこれでもか! とじっくり撮り、調光室の撮影に入ったあたりから、ホーンが高らかに鳴り渡り始める。音止めにいってもらうが、これ以降は楽器の練習者が増殖していくことは先週学んだことなので、今日のところはホール周りはこれまで。
ここで14時過ぎ。お昼とする。くるみロールとブルーベリーのベーグルと紅茶のメロンパンを牛乳とともに頂く。
再開してまずは、以前撮ったとき陽が落ちかけていたので、51番と50番をもう一度撮る。6階に上がって会議室を覗くも、日当たりが悪く暗い上に、先ほどの51番とあまり変わりばえのしない構造だったので、取りやめ。
せっかくだから久しぶりに屋上にいこうということになる。ドアを開けるとともに飛び込む轟音。古い建物にもかかわらず防音に関しては大したもんである。こんだけ派手に重機が動き回っ ているのに気づかなかったのだから。
本部棟の高さは今やホール棟より低くなっており解体の様を余すところ無くとらえることが出来る。さっそくシュート。いままでのように見上げる形になるのと違って重機の立てる轟音が飛んでもなくストレートにマイクに直撃するので録音レベルをギリギリと絞れるだけ絞っても時折ゲージが振り切ってしまう。なんてことかバッテリー交換の警告音が鳴りだした。際際のところでカットがかかる。急いで階下に降りてバッテリーを交換しカゴを持ってくるとすでにワイさんがキャメラを回している。すぐさま録音も始める。一旦DVのテープ・チェンジを挟んで3カット目。たっぷりと重機が止まり作業員が帰ってゆくまで撮りつづける。
というところで今日はおしまい。
さて、先々の懸案事項もあるのだが、ともあれあと2日間で撮れるところを撮っておく、まずはそれに専念ということだ。



『リベンジャーズ・トラジディ』(アレックス・コックス